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工芸コラム

2025-11-23

“KOPPADOLL”のクリスマス。

クリスマスが近づいてきました。
ツリーやオーナメント、リースなど、おうちやお部屋、またはオフィスのエントランスなどに
さまざまな飾りやおきものが並び、街も美しくキラメク季節になりましたね。
そんな心あたたまるシーズンに、思わず手に取りたくなる、
可愛くて素朴な信州の工芸品、KOPPADOLLをご紹介します。



KOPPADOLL=こっぱ人形は、斧やのこぎりで切った木の切れ端=「こっぱ」を彫って作られた人形。
じつはなんと、100年以上の歴史があるんです。

明治、大正時代の農村は、冬場の農閑期は雪深く、生計を立てることが大変でした。
そこで、多くの道具を使わずに、場所を取らず、身近な材を使って作れる副業はないだろうか、
そして、より多くの農民が携われる産業はないだろうか?

そう考えたのは、芸術家、山本 鼎・やまもとかなえ・(1882~1946)でした。
フランスで芸術を学び、ロシアで素木人形(マトリョーシカの原型)を名もなき農民が作っているところを見て日本に帰国した鼎は、
住まいに選んだ信州の地で、それを実践します。





鼎とともに、地域農民が作る地元の工芸品、それは「農民美術」という名前で全国に広がります。
なかでも。身近な人々や、その地域のお祭り、風俗などをモチーフとした「こっぱ人形」は、
鼎の信念である「自分が直接感じたもの」が一番尊いことなんだという思想があらわれています。



お手本を見て、絵を描く、物を作る、ということが当たり前だった時代に、
この思想はとても画期的だったことでしょう。

KOPPADOLL”のサンタさん。
作り手は、長野県上田市在住の、山岸かおりさんです。


「サンタクロース」  (H9.5×W3.5×D3.5) 木の素材はシナノキです。
※価格等はお問い合わせください。







「子ヤギ」  (H8.5×W2.8×D6.0) 木の素材はクスノキです。
※価格等はお問い合わせください。





「プレゼント」  (各H9.5×W3.5×D3.5) 木の素材はシナノキです。
※価格等はお問い合わせください。


「ユキンコ」  (各H11.0×W3.5×D3.5) 木の素材はクスノキです。
※価格等はお問い合わせください。







作品については、お気軽にお問合せください。